マヤ文明の遺跡

マヤ文明とは、メキシコ南東部からベリーズにまたがるマヤ地域に栄えた文明であり、ここユカタン半島に数多くの遺跡を残しています。天文学が発達していたマヤの人々は十数種類ものカレンダーを持ち、生け贄の儀式やマヤ文字など、独自の文化を形成していたと言われています。しかしながら、長い間密林の奥深くに眠っていたマヤ遺跡にはまだ謎が多く、その高度な文明の秘密に迫る遺跡ツアーは、旅行者に人気のオプショナルツアーとなっています。

チチェン・イッツァ遺跡【世界遺産】

カンクンから行く遺跡ツアーの中でも、特に人気のあるチチェン・イッツァ。世界遺産に登録されているこの遺跡は、建物全体が巨大なカレンダーになっているピラミッドと、マヤ遺跡で最大規模の球技場などが有名です。また今でも年に2回、ククルカン神の降臨が見られるピラミッドは「新・世界七不思議」にも選出されています。カンクンからは車で約2時間30分。セノーテ遊泳もセットになったツアーで行くのが一般的。

トゥルム遺跡

真っ青なカリブ海と建造物のコントラストが美しい、岸壁の上に建てられたトゥルム遺跡。遺跡内の白浜のビーチでは海水浴も可能。カンクンからは車でおよそ1時間30分で、ツアーで行くのが一般的。グランセノーテやシェルハとセットになったツアーもあります。

コバ遺跡

高さ42mを誇るピラミッドも敷地面積も、スケールが大きな遺跡。密林の中に佇むこのコバ遺跡は近年発見されたばかりで、まだ発掘が進んでいません。整備された遺跡とはまた別の趣があることが、欧米を中心に観光客が増えている理由のようです。カンクンからはツアーで行くのが一般的。トゥルム遺跡から30分ほどなので、トゥルム＋コバ遺跡のツアーを催行している旅行会社も。

エク・バラム遺跡

コバ遺跡と同じく、発掘がまだ進んでおらず解明されていない部分が多いエク・バラム遺跡。高さ33mの主神殿の頂上からの展望は素晴らしく、また多数の鮮明な彫刻は他の遺跡では見られない見事なもの。カンクンからは車で2時間ほど。チチェン・イッツァから40分程度なので、チチェン・イッツァ＋セノーテ＋エクバラム遺跡というツアーが多くなっています。

ウシュマル遺跡【世界遺産】

メリダから車で1時間30分の場所にあり、高さ38mのピラミッドを有する世界遺産の遺跡。この遺跡に見られるプウク様式の建造物は、壁に彫り込まれたレリーフが美しく保存状態も良い。ピラミッドは登ることができ、頂上からの眺めは絶景です。メリダに宿泊してウシュマル遺跡とカバー遺跡を巡るツアーが大半ですが、カンクンからの弾丸日帰りツアーを催行する旅行会社もあります。

カバー遺跡

ウシュマルから約20kmの、カバー遺跡。かつては大都市ウシュマルの姉妹都市でサクベと言われる道が繋がっていたと言われています。雨の神チャックの顔で埋め尽くされた、全長6.2mの「仮面の宮殿」が特徴的。カンクン発着、ウシュマルとカバーを巡る、メリダ1泊2日ツアーもあるようです。

ムイル遺跡

世界自然遺産に登録されている「シアン・カアン」の自然保護区内にあります。写真は高さ17mのメインの神殿。観光客も少ないので、のんびり回ることができる小規模な遺跡です。カンクンからはシアン・カアンのツアーとセットになっていることがほとんどです。

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